住宅を購入する時、悩むのが金利の選択。
安定が良い!と選ぶ固定金利ですが、固定金利も実はこんなギャンブル要素があるんです。
固定金利は購入を決断した時に見ていた金利が適用されるわけではなく、最後のお金のやり取りが終了した時点での金利が適用されます。
固定金利の推移を確認。
先ずは固定金利の推移を見ていきましょう。
当然ですが、固定金利も時期によって金利は変動しています。
直近3年のグラフです。
最も高い時だと1.400%超え。最も安い時だと1.100%程度、
その差は0.3%です。
この0.3%という差を見てみましょう。
使うのは楽天の住宅ローンシミュレーションサイトです。
めちゃくちゃ便利なのでおすすめです。
条件は借入5,000万円。元利均等。35年。です。
固定金利1.400%⇒支払利息:13,274,852円

固定金利1.100%⇒支払利息:10,263,462円

どうでしょうか。たった0.3%という違いで支払いに約300万円の差があるんです!
凄い差ですね。
金利の怖さは十分に分かったと思いますが、でも固定金利はずーっと一定の金利だから、こんな話は関係ないと思っていませんか?
実は、固定金利にもギャンブル要素があるんです!
引き渡しまで金利が決まらない!?
先ずは、前提としてこの事実があります。
固定金利は購入を決断した時に見ていた金利が適用されるわけではなく、最後のお金のやり取りが終了した時点での金利が適用されます。
下のグラフをもとに話を進めていきます。
流れを想像しながら読んでみて下さい。
注文住宅を建てようと決めました。金利は悩んだけれど・・・
2019年10月1.100%と固定金利にしては安いため、フラット35にしようと決めました!
①土地を購入する時、住宅ローンを使いました。(2019年10月1.100%)
※この時点で金利は確定しません!
②ハウスメーカーを決めて、着工金、中間金の支払いに住宅ローンを使いました。(2020年6月1.300%)
※この時点で金利は確定しません!
③ハウスメーカーへ住宅ローンを使い最終金を支払い、引き渡しが完了しました。(2021年2月1.360%)
※この時点で金利確定!
つまり適用金利は1.360%です。
もともと1.100%だと思っていたのに、時が経過し、適用金利が0.260%もアップしてしまいました。
固定金利は購入を決断した時に見ていた金利が適用されるわけではなく、最後のお金のやり取りが終了した時点での金利が適用されます。
先を読むのは難しい。事実を知って選択を!
どうでしょうか。
固定金利は金利が決定してしまえばずーーーっと一定の金利ですが、金利が決まるまでは時間の幅があるため、金利が変動してしまいます。
もちろん下がる事もありますが、2021年2月現在はこれから固定金利が上がる予想がされています。
今見ている固定金利で毎月の支払額を組んだのに、金利が確定した時には想像していた額とは違っていた・・・払えない・・・なんて事にならない様にして下さい。
最後に、
固定金利は購入を決断した時に見ていた金利が適用されるわけではなく、最後のお金のやり取りが終了した時点での金利が適用されます。