家を建てる時、建蔽率や容積率という制約があるため土地いっぱいに家を建てる事が出来ないことはご存じかと思います。
とはいうものの、土地が広くないため、少しでも家の面積を広げたい!!って方へ向けた記事です。
・建蔽率・容積率とは?
・家の面積を広げる方法
・我が家の1例紹介
建蔽率・容積率とは?
先ずは建蔽率・容積率とはなんだ?って所からです。土地探しから家つくりスタートした場合、このワードを知っていないとかなりまずいので必ず知っておくべきものです。
建蔽率
建蔽率とは、土地の何パーセントまで家を建てる事が出来るかの割合を表したものです。土地の使い方を平面のみで考えていると思ってください。
この図を参考にすると、建蔽率50%の場合、土地全体の半分まで建物を建てる事が出きます。※建物の取り方はどの様な形でも良く、例えば縦半分や横半分のみに建物を建てても良いですし、形の決まりはありません。

容積率
容積率とは、土地の面積に対して建築できる延床面積の事です。先ほどの建蔽率は平面のみでしたが、容積率は立体的に考えます。
この図を参考にすると、建蔽率50%、容積率50%だと1階建て。建蔽率50%、容積率100%だと2階建てを建てることが出来ます。※容積率は土地の面積に対して決められた延べ床面積条件を満たせばよいので、例えば建蔽率100%、容積率100%の場合、土地の10%を利用して、1階から10階を10%ずつ按分して建てても問題ありません。(90%は土地となる)

家の面積を広げる方法
この建蔽率・容積率を踏まえて、少しでも家の面積を広げる方法を紹介します。他にもいろいろ緩和方法はありますが、あくまで家として使えるスペースを確保できるものをピックアップしました。
①駐車場による緩和
建物の1階部分に駐車場を設置した場合、建物の延べ床面積のうち5分の1まで容積率から免除できます。
例えば、延べ床面積が100㎡の場合、20㎡分の駐車場は容積率から免除されます。
②屋根裏・ロフトによる緩和
ロフトや屋根裏収納に関しては、該当する階の床面積の内1/2まで容積率から免除できます。※高さは140㎝以下
例えば、2階の床面積が50㎡の場合、25㎡分のロフトや屋根裏収納は容積率から免除されます。
③備蓄倉庫による緩和
防災のために設ける備蓄倉庫は、延べ床面積の1/100まで容積率から免除できます。
例えば、延べ床面積が100㎡の家の場合、1㎡分の備蓄倉庫が免除されます。
我が家の1例紹介
私の土地は約125㎡、建蔽率60%、容積率80%という条件でした。
使った容積率緩和方法は③備蓄倉庫による緩和です。延べ床面積は100㎡なので、1㎡分の備蓄倉庫を設けようと考えました。
備蓄倉庫なので通常の収納とは違いますが、非常用の水や食料、その他工具なんかを収納しています。この1㎡があるのとないのでは全然違います。
緊急時は必須だけど、普段使わないものを入れている場所で居住スペースを狭くしたくはありませんよね?

まとめ
緩和方法はいくつかあるのですが、なかなか条件が合わないものを多くあります。個人的に一番使いやすいのは備蓄倉庫かなぁ?と思っています。
少しでも家を広く活用したいという方は一度”容積率緩和”を調べ、自分にあう条件を探してみて下さい!